帰国受験増加

帰国受験増加

ニュースカテゴリ:教育イノベーション 2009/06/16

 かつてはもの珍しかった帰国生の中学受験だが、日本企業の海外進出の増加に伴って駐在員家族による受験が年々増えている。帰国生を対象とした独自の入試を実施するか、あるいは帰国生に何らかの優遇措置や配慮を設けている学校は、首都圏の全私立中学校の半数にのぼるとされる。 国際化を背景にして学校側に帰国生を歓迎する風潮が高まり、大手学習塾も海外進出を活発化させるなど、帰国生受験の需要開拓に余念がない。
 学習塾関係者は「帰国生の受け入れで学校の対外的なイメージが上がり、補助金も入る。また、生徒集めに苦労する不人気校では定員も埋めやすい。英語力の高い生徒を取れば、大学合格実績も期待できる」と学校側にメリットが大きいと解説する。(産経ニュースの連載[5]「転機迎えた受験ビジネス」より


◇昨年からの経済危機で、帰国生が増えていることが背景にある記事です。海外の駐在員にとっては、いずれ帰国して国内の学校を受験するというのが大多数の選択なのでしょうが、記事のスタンスも関係者のコメントも、相変わらずドメスティックスタンダードです。「英語力が高く、大学合格実績にも貢献する帰国生」という紋切り型にため息が出てしまいそうです。


◇日本法人の海外拠点が閉鎖されても、現地で再就職したり独立したりする日本人だって昔より増えているのではないかと思います。そちらの方が優秀な人材だったりするのが日本にとってはまずいことなのでしょうが。
 

この記事のコラムニスト:鈴木 裕之この記事のURL| コメント(0)
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鈴木 裕之

鈴木 裕之

1963年横浜生まれ。㈱スタディエクステンション代表取締役。トリニティ教育研究所フェロー。