「藤原定家筆歌合切」断簡発見 800年前に思いを馳せる
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2009/07/20 |
鎌倉期の歌人で新古今和歌集の選者だった藤原定家(1162~1241年)が、定家のめいで当時を代表する女流歌人、俊成女(むすめ)(生没年未詳)の歌を書き取った新しい断簡(原本の1ページ)が旧伯爵家の旧蔵品から見つかった。この断簡は、途中で文意が途切れ、長年、意味不明とされていた東京国立博物館(東博)所蔵の「藤原定家筆歌合切(うたあわせぎれ)」の一部と判明。約800年の時を超えた貴重な史料として注目を集めそうだ。
・・・・・・今回見つかった新しい断簡の大きさは縦22・8センチ、横15・3センチ。どの和歌集にも収録されていない歌2首が記され、そのうちの俊成女の歌には、意味不明とされていた「荻の上葉」などが詠み込まれていた。この断簡と東博の断簡をつなげて読むと、定家は俊成女について「歌を聞いた人の袖まで涙でぬれるような感じがするので、こちらの勝ち」と記し、俊成女の歌の方を高く評価していることが分かった。(産経新聞090720)
◇文学というのは、繊細な作家の心性に映し出された、時代の問題性の解明だと思っていたが、
◇今回の発見も、定家を通して、鎌倉時代の人々の評価の視点を汲み取ることができそうである。
◇定家という作家の背景を、おそらく文学では研究されているだろうが、
◇その背景の構造に、涙を流す反応の基準が隠れているはず。
◇定家自身は、主観的に感じているのだろうが、そう感じせしめている前提は時代の
◇影響を受けている。「文学」学の有効性を、久々に感じた。
| この記事のコラムニスト:本間 勇人| この記事のURL| コメント(0) |
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