アメリカ公立大学 財政難は続く -2011 アメリカ大学ランキングと共に-
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2010/08/23 |
カリフォルニア大学バークレー校といえば、40人以上のノーベル賞受賞者を輩出し、日本人では、元国連難民高等弁務官の緒方貞子氏や、ソフトバンク代表取締役社長の孫正義氏も学んだ州立大学だ。同校は、その教育水準の高さから、これまで、アメリカでは最も入学しにくく、そして卒業しにくい大学の一つとしてとして知られてきた。しかし今、広く知られている理由が競争率の高さから、予算削減による教育サービスの低下に変わりつつある。 (中略)
カリフォルニア大学バークレー校では、09年度の年間運営予算は19億ドルだが、現在、1億4800万ドルの赤字を抱えている。予算の28%は州予算から拠出されるが、この交付額は年々減少しており、今回の大不況で、教育予算は53億ドルも削減され、大学当局は32%もの学費の大幅引き上げに踏み切らざるを得ない状況に追い込まれた。このため、学部レベルでは、年間の学費が7867ドルから1万334ドルに、同州で一定期間居住歴がない学生に至っては、2万5162ドルから3万3051ドルに上昇。人件費削減のため、授業数も削減され、学生は、授業料が引き上げられた上、満足のいく授業を受けることもできないという、なんとも割に合わない状況に直面している。 (以下略)(ウォールストリートジャーナル日本版コラムより)
US News & World Report で毎年発表される、大学ランキングではだいたい20位前後のバークレー。
もちろん、上位はアイビーリーグをはじめとする私立大学で占められる。 今年発表された2011年度版では22位。
| 2011 全米総合大学ランキング | 授業料その他 | |
| 1 | Harvard University | $38,416 |
| 2 | $36,640 | |
| 3 | Yale University | $38,300 |
| 4 | Columbia University | $43,304 |
| 5 | Stanford University | $39,201 |
| 5 | University of Pennsylvania | $40,514 |
| 7 | California Institute of Technology | $36,282 |
| 7 | Massachusetts Institute of Technology | $39,212 |
| 9 | Dartmouth College | $40,437 |
| 9 | Duke University | $40,472 |
| 9 | University of Chicago | $41,091 |
| 12 | Northwestern University | $40,247 |
| 13 | Johns Hopkins University | $40,680 |
| 13 | Washington University in St. Louis | $40,374 |
| 15 | Brown University | $40,820 |
| 15 | Cornell University | $39,666 |
| 17 | Rice University | $33,771 |
| 17 | Vanderbilt University | $39,932 |
| 19 | University of Notre Dame | $39,919 |
| 20 | Emory University | $39,158 |
| 21 | Georgetown University | $40,203 |
| 22 | University of California--Berkeley | $33,747 |
| 23 | Carnegie Mellon University | $41,940 |
| 23 | University of Southern California | $41,022 |
| 25 | University of California--Los Angeles | $33,660 |
| US NEWS & WORLD REPORT National Universities Rankingsより作成 (※授業料その他は1年間の費用) |
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どれほど優秀であっても、私立に比べれば潤沢な予算もなく生徒1人に対する施設・カリキュラム・教授陣の充実
では厳しく今後もランキングが上昇することはないのだろう。
ちなみに、州立(公立)大学だけののランキングも発表されているが、ベスト10は以下のよう。
10校のうち5校がカリフォルニア大学郡で占められている。
| ①University of California--Berkeley | Berkeley, CA |
| ②University of California--Los Angeles | Los Angeles, CA |
| ②University of Virginia | Charlottesville, VA |
| ④University of Michigan--Ann Arbor | Ann Arbor, MI |
| ⑤University of North Carolina--Chapel Hill | Chapel Hill, NC |
| ⑥College of William and Mary | Williamsburg, VA |
| ⑦Georgia Institute of Technology | Atlanta, GA |
| ⑦University of California--San Diego | La Jolla, CA |
| ⑨University of California--Davis | Davis, CA |
| ⑨University of California--Santa Barbara | Santa Barbara, CA |
州立大学といっても州外の生徒の学費が$30000超えなら、私立大学に通うのと$5000強の差しかなく、学費をローンで払う生徒は今後もますます増えていくのだろう。
ただ、カリフォルニア大学群の場合は、私のように2年時まではコミュニティカレッジで過ごし、3年時に編入するのがけっこう一般的なので、学費を安くあげる工夫が可能だ(実際、1単位あたりの単価がかなり違ったのをおぼろげながら記憶している)。
そんな工夫もほとんどできない「ハーバード」などの私立大学への進学数が減るのは、もちろん「内向き」なのもあるだろうが、やはり「経済格差」が影を落としていることは否めないのではないだろうか。
なにせ、4年間で $38,416 ×4年 =$153664 (1ドル=85円で約1300万円)なのだから。。。
参照元:ウォールストリートジャーナル 【日本版コラム】カリフォルニア公立教育の終焉?
| この記事のコラムニスト:岡部 憲治| この記事のURL| コメント(0) |
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